神様の物語
台湾の神様にまつわる伝説と由来の物語集です。

海を掌に抱いた少女
主な神様: 媽祖
嵐の夜、少女は眠ったまま海へ出た——父を失った朝まで。

すべてを断った将軍
主な神様: 関聖帝君
豪邸も名馬も美女も断り、男は古い約束ひとつを選んだ。

路地の角の神様
主な神様: 土地公
冬の道端で官服を脱いだ男が、神になった。

涅槃の扉の前で立ち止まった者
主な神様: 観世音菩薩
扉が開いた瞬間、世界の苦しみの声が聞こえた——だから入らなかった。

死後も街を治める者
主な神様: 城隍爺
人が死ぬと最初に会う神は、その街を知り尽くした元統治者だ。

蓮の花から生まれた子
主な神様: 三太子
骨を父に返し、肉を母に返した子が、蓮の花で再び生まれた。

切れない赤い糸の話
主な神様: 月老
十四年前に傷をつけた女の子が、花嫁として現れた。

糸一本で皇后を診た医師
主な神様: 保生大帝
触れることができなかったから、糸を一本通して脈を読んだ。

七十三回生まれ変わった神
主な神様: 文昌帝君
一度ではなく、七十三回積み重ねた先に、天の文運が宿った。

命の台帳を守る娘娘
主な神様: 註生娘娘
供卓に並ぶベビーシューズには、届いた命への感謝と、届かなかった命への想いが共にある。