伝説
弥勒仏の信仰は『弥勒上生経』と『弥勒下生経』に由来します。経典によると、弥勒菩薩は現在、兜率天(トゥシタ天)に住み、時が熟すのを待って人間界に降り立ち成仏するとされています。中国の民間では弥勒仏と五代後梁の「布袋和尚」(契此)が一体化されました。この雲遊する太った和尚は常に笑顔で、大きな布袋を背負い、人に会うたびに「我に一つの布袋あり、虚空に罣礙なし」と語りました。入滅の前に偈を残しています。「弥勒は真の弥勒なり、分身して千百億、時々世人に示すも、世人自ら識らず」。人々はそこで初めて、布袋和尚こそ弥勒仏の化身であったと悟りました。以来、大腹の笑い仏の姿が中国と台湾で最も人々の心に深く刻まれた弥勒仏の姿となりました。
