伝説
不動明王は大日如来(毘盧遮那仏)の忿怒の化身です。経典によると、大日如来は頑なで教化し難い衆生や外道の邪魔を降伏させるために、忿怒相の不動明王に化現しました。その姿は象徴に満ちています。右手に降魔の剣(煩悩と無明を断つ)、左手に羂索(教化に従わぬ衆生を縛り正道に帰す)、背後に燃え盛る炎(一切の罪業と障礙を焼き尽くす)、磐石の上に座す(意志は磐石の如く不動)。顔は一目が上を、一目が下を見つめ、上歯で下唇を噛み、怒りの表情に見えますが、実は大悲心の現れであり、威猛な姿をもって衆生を苦海から救い出すのです。
