北部 淡水鄞山寺

淡水鄞山寺

新北市淡水区 新北市淡水区鄧公路15号

祀られている神様

定光古仏

紹介

鄞山寺は「廟」という言葉の意味をあらためて考えさせる場所です。両脇の護室は神様のためではなく、人が寝るために造られたのですから。清の道光二年(1822 年)、閩西・汀州(ていしゅう)から渡ってきた客家(ハッカ)の移民たちが建て、彼らの守り神である定光古仏(じょうこうこぶつ)をお祀りしました。同時に両脇の部屋を「汀州会館」とし、あとから船で着いた同郷の人がすぐ身を寄せられるようにしたのです。清代から残る定光仏の廟は台湾に二か所しかなく、北がこの鄞山寺。保存状態はもっとも良く、二殿二廊二護室の構えのまま、いまは国定古蹟です。移民たちにとってこの建物は、神様の家であり、自分たちの家でもありました。まず信仰を落ち着かせ、それから体を落ち着かせる。

歴史

清の道光二年(1822 年)、閩西・汀州府八県から渡ってきた客家の移民たちが、淡水に鄞山寺を建てました。彼らは台湾の移民のなかでは少数派で、言葉も故郷も習わしも、周囲の泉州・漳州系の人びととは違っていました。だからこの廟は、はじめから信仰の場だけではなかったのです。両脇の護室は汀州会館とされ、海を渡ってきたばかりで行き場のない同郷の人が身を寄せる宿になりました。正殿に神様、両脇に同郷の人。ひとつの建物が「守る」という言葉を、そのままの意味で果たしていたわけです。二百年のあいだ間取りはほとんど変わっておらず、それが今日、国定古蹟として、また台湾に現存するもっとも保存の良い定光仏廟として評価される理由になっています。

参拝情報

住所

新北市淡水区鄧公路15号

地域

新北市淡水区