詳細紹介
金銀紙の焼納は、台湾の民間信仰において神仏やご先祖に心を伝える重要な儀式です。紙銭の種類によって、祭祀の対象や場面が異なります。
金紙と銀紙
● 金紙:金箔が貼られており、神仏専用です。主な種類には「天公金」(玉皇大帝に捧げる最高格のもの)、「壽金」(一般の神仏に捧げる)、「刈金」(一般的な祭祀用)、「福金」(土地公に捧げる)があります。神仏によって金紙の等級が異なり、天公金が最も尊いため、一般の神仏には使えません。
● 銀紙:銀箔が貼られており、ご先祖や好兄弟(亡霊)に捧げます。主なものに「大銀」(ご先祖用)、「小銀」(好兄弟用)、「蓮花銀」(亡霊の供養用)があります。銀紙は絶対に神仏に捧げてはなりません。これは非常に重要な禁忌です。
焼納の手順
金紙の焼納は通常、祭祀の最後に行います。まず金紙を一枚ずつ二つ折りにし(紙を元宝の形にする象徴)、敬虔な態度で金炉に入れて焼きます。焼いている間、飛び散った紙灰を足で踏んではならず、途中で離れてもいけません。紙銭が完全に燃え尽きるまで見届ける必要があります。焼納の順序は通常、金紙を先に、銀紙を後にし、金紙と銀紙を混ぜて焼いてはいけません。
特殊な金紙
● 補財庫金:個人の財庫を補充するためのもので、財神廟でよく使われます。
● 太歲金:太歳に当たる年に焼き、厄除けを祈願します。
● 往生錢:亡くなった方の供養専用で、蓮の花の形に折ることが多いです。
現代の環境保護の流れ
近年、環境意識の高まりにより、多くの廟で「お米で代替」「善行で代替」(金紙を焼く代わりに寄付をする)や「焼納量の削減」などの取り組みが進められています。行天宮は先駆けとして金紙の焼納を完全に禁止しました。「誠心があれば霊験あり」という考え方が徐々に受け入れられ、大切なのは敬意と心であり、金紙の量ではないとされています。一部の廟では環境配慮型の金炉を設置し、空気浄化設備を備えて環境への影響を低減しています。
