真言・経典

薬師呪

薬師瑠璃光如来の真言。身体の健康と病気の治癒、寿命の延長を祈って唱えます。

詳細紹介

薬師呪は薬師瑠璃光如来(薬師仏)の根本真言であり、「薬師瑠璃光如来本願功徳経」に由来します。薬師仏は東方浄瑠璃世界の教主で、十二の大願を立て、その核心の願は一切の衆生の身心の苦しみを取り除くことです。台湾では薬師仏への信仰と薬師呪の唱和は非常に広く行われており、特に自分や身近な人が病気の際に盛んに行われます。

真言の全文

完全な真言:「南無薄伽伐帝鞞殺社窶嚕薜琉璃鉢喇婆喝囉闍也怛他揭多耶阿囉喝帝三藐三勃陀耶。怛姪他。唵。鞞殺逝鞞殺逝鞞殺社三沒揭帝娑訶。」

核心の短い形:「唵。鞞殺逝鞞殺逝鞞殺社三沒揭帝娑訶。」

薬師仏の十二大願

薬師仏は因位修行の時に十二の大願を立てました。癒しに最も直接関わる願は以下の通りです:

- 第六大願(六根完具):すべての衆生が健康で完全な体を持ち、六根が具わり、障害や苦しみから解放されますように。

- 第七大願(身心安楽):すべての貧困や病に苦しむ衆生が医療を受け、身心ともに安楽でありますように。

- 第十一大願(飽満安楽):すべての飢渇に苦しむ衆生が満ち足りますように。

これらの大願が薬師仏信仰の核心である「癒し」の精神を形成しています。

唱え方と時期

- 日々の健康維持:毎日49遍または108遍の薬師呪を唱え、自分と家族の健康に功徳を回向します。

- 病気の時:自分や病気の家族のために唱えます。多く唱えるほど良いとされます。薬師仏像の前で「薬師灯」(通常7灯または49灯)を点しながら唱え、祈願してもよいでしょう。

- 特別な修行:薬師仏の誕生日(旧暦9月30日)に唱えると特に効力があるとされます。一部の修行道場では「薬師法会」を開催し、集団で薬師経と真言を唱えます。

- 薬師加持水:清水に薬師呪を49遍唱えて加持し、飲んだり患部に塗ったりします。これは台湾で広く行われている民間の癒しの方法です。

薬師灯と延壽法会

台湾各地の主要な仏教寺院で「薬師灯の点灯」は非常に人気のある祈願の形です。信者は自分や家族のために灯を点し(通常は一年間)、薬師仏のご加護による厄除け、寿命の延長、健康の維持を祈ります。常灯は薬師仏の光明が闇と病を払うことを象徴しています。寺院は毎年「薬師延壽法会」も開催し、集団で薬師経と真言を唱えて信者を祝福します。

台湾での信仰の現状

薬師仏信仰は台湾で盛んです。著名な薬師仏修行道場には台北の薬師寺、台中の慈明寺、高雄の光徳寺などがあります。COVID-19パンデミックの際には、多くの仏教団体が修行者に薬師呪の集団唱和を呼びかけ、功徳をパンデミックの早期終息に向けて回向しました。これは薬師仏信仰の現代社会における持続的な関連性を示しています。