詳細紹介
たいていの台湾人の財布を開けてみると、小さく折られて赤いビニールの袋に収まった黄色い紙が、そっと入っていることが多いのです——それが平安符です。廟で授かる平安符から、道士が自ら描く鎮宅符(ちんたくふ)まで、符籙(符咒や神符とも呼ばれます)はほとんどの台湾の家庭が使ったことがあり、一家の日々をひそかに守っています。
符籙の意味と原理
一枚の符とは、神仏の霊力を、特殊な文字・図形・記号にして黄色い紙、赤い紙、あるいは絹に書き込んだもの——いわば神仏が自ら発行した「令牌(れいはい)」や「手諭(しゅゆ)」のようなもので、その権威と加護を帯びています。ただし符が効くかどうかは、三つのものにかかっています。符を描く法師の修行、神仏の加持、そしてあなた自身の誠実な信仰心。この三つのどれが欠けても、効き目はありません。
よくある符の種類
● 平安符:最も一般的で、最も広く使われる符です。神符を書いた黄色い紙を八卦形か長方形に折り、赤いお守り袋に入れます。主香炉で「過炉」(時計回りに三回まわす)してから身につけ、出入りの安全と厄除けを願います。ほぼどの廟にもあり、台湾の人にとって最も基本的な守りです。
● 浄符:葬儀や見舞い、あるいは墓地や病院といった場所へ行ったあとに使います。浄符を清水に溶かし、その水で顔や手をぬぐったり全身に振りかけたりして、穢れを払い、場を浄めます。
● 鎮宅符:門の鴨居の上、玄関扉の両脇、あるいは家の特定の方位(多くは法師が指定します)に貼り、住まいを守り、邪気を払います。引っ越しのときや、家で奇怪なことが続くときによく使われます。
● 招財符:財運を願うもので、財神廟でよく見られます。財布やレジ、金庫に入れます。
● 姻縁符:良縁を願うもので、たいてい月老(げつろう)の廟で授かります。
● 護身符(符令):道士があなた個人の命盤(めいばん)に合わせて描くもので、最も的を絞った守りです。
符を求める正しい流れ
1. まず神仏の前で線香を上げ、氏名、生年月日、住所を告げます。
2. なぜ符を求めるのか、何を願うのかをはっきり伝えます。
3. 擲筊(てきこう)で、神仏が符を授けてくださるかお伺いします。「聖筊」が出て初めて授かれます。
4. 受付や符令の窓口で符籙を受け取ります。
5. 符を主香炉の上にかざし、時計回りに三回まわして過炉し、線香の霊気を吸わせて霊力を正式に起動させます。
6. 大切にしまい、身につけるか、指示に従って使います。
使い方と交換の注意
● 平安符はふつう一年に一度取り替えます。年末に古い符を廟の「金炉(きんろ)」に納めて焼き、新しい年の符を求め直します。
● 符を不浄な場所に置いてはいけません(たとえばズボンの後ろポケットに入れて座るなど)。神仏への冒瀆にあたります。
● 符が傷んだり、水に濡れたり、色あせたりしたら、取り替えどきです。
● 他人の符を自分のものにするのは禁忌です——誰もが自分で授かった符を使うべきです。
● 使わなくなった古い符をむやみに捨ててはいけません。廟の金炉に納めて焼いてもらいましょう。
